さよならを言いにきた
作:りゅー
シナリオの概要や注意事項、推奨技能など
たくさん踊って、たくさん歌って、
手を取り合って、笑って泣いて。
そんな日々も今日で終わり。
さあ、行こう。最後に大きく手を振ろう。
このステージに、ファンのみんなに、昨日までのわたしたちに。
ビギニングアイドル「さよならを言いにきた」
Last Stage, Coming Soon...
【シナリオ概要】
PCはアイドル候補から始め、あまたの苦難を乗り越えトップアイドルとなった。
しかし、どんなことにもいつかは終わりがやってくる。
これは、そんなアイドルたちが最後に彩る華々しい解散ライブのおはなし。
【セッション概要】
PCはアイドルランク「トップアイドル」で作成。
今までたくさんのことを経験してきたアイドル、という設定で話をスタートします。
(もちろん継続PCでこの話をやってもOK)
このセッション終了後、アイドルたちは必ずこのユニットを解散します。
一流アイドルのステータスやアイドルスキル、スペシャル連発とたくさんの思い出を使い、インフレしまくったファン増加を楽しむシナリオです。
しんみりしてもよし、わちゃわちゃしてもよし。
継続PCで遊ぶ場合、そのアイドルユニット専用にシナリオを改変しても問題ありません。
(※改変して遊ぶ場合、改変があることはお伝えください。また改変シナリオの配布は禁止とさせて頂きます)
【使用ルールブック】
チャレンジガールズ、ロードトゥプリンス
全員の同意があれば他のサプリメントを使っても構いません。
ビギニングロードのアイドルクラス「ジーニアス」を使用するときはプロデューサーとの確認をお願いします。
【キャラクター作成】
▷新規作成の場合
通常通り、キャラクターを作成してください。以下の項目は次の通りに記載します。
アイドルランク:トップアイドル
ファン人数:100000人
セッション回数:空白
次に、以下の手順を取ってください。
①全員、10ポイント獲得
②1ポイント消費で以下のことができる。
・すきなステータス(ボイス、ビジュアル、フィジカル)を1点上昇
・すきなアイドルスキルを1つ修得(4つまで)
※レアアイドルスキルを修得する場合は2ポイント消費で1つまで獲得してよい。
③10ポイントすべてを使い切るまで②の処理を行う。
④PLとプロデューサーはすきな衣装を1着ずつ選び、セッション内で使える衣装チケットとして記録する。
※アイドルスキルは個性特技が判定の指定特技となっているものを選ぶとスペシャルが出やすく楽しいのでおススメです。
▷継続PCの場合
そのままのデータでいきましょう!
この場合、次のプロダクションシートを新たに作成する必要はありません。
また、最後の仕事表もプロデューサーが今までのセッションを振り返って独自に改変しても楽しいかもしれません。
【プロダクションシート】
▷新規PCで遊ぶ場合
プロダクションレベル:22
ファンパワー:10個
※以下はサンプルです。プロデューサーの裁定でファンパワーの増減や変更を行っても構いません。
・デビュー曲/開幕演目を行う直前:※セッション開始前に、ロードトゥプリンスのサビ表を2回振って決定する。
・はじめてのファンレター/幕間:PC全員のメンタルを2D6点上昇させる。
・冠番組のプロデューサー/ライブフェイズ開始時:このライブフェイズ中、スペシャルもしくはファンブルを発生させたプレイヤーはすきな能力値でパフォーマンスを1回行う。ただしこのパフォーマンスにシンフォニーを行うことはできない。
・CMタイアップ商品/ライブフェイズ開始時:すきなアイテムを2つ獲得する。
・ベストアルバム/すきなとき:※セッション開始前に、ロードトゥプリンスのサビ表を2回振って決定する。
・長年の衣装担当者/開幕演目・最終演目以外の演目前:衣装チケットの中からすきな衣装を1つ選び、その演目中のみ変更することができる。このファンパワーはPC全員が1回ずつ使用でき、全員が使用後にチェックが入る。
・会場のペンライト/最終演目の時:パフォーマンス値が15点以上だった場合、パフォーマンス値を5点上昇させる。
・家族の手紙/すきなとき:PC全員の理解度のチェックをすべて外す。
・ラストシングル/最終演目を行う直前:※セッション開始前に、ロードトゥプリンスのサビ表を2回振って決定する。
※後輩アイドルの声援/キーパーソンシーン:パフォーマンス値を20点上昇する。
※「後輩アイドルの声援」
必ず入れてください。キーパーソンシーンでの説得値上昇にほぼ必須となります。
※「長年の衣装担当者」
開幕演目と最終演目だけは同じ衣装、ソロの演目では好きな衣装に着替えてもよい、という衣装をたくさん楽しみたい方向けです。
▷継続PCで遊ぶ場合
今まで使用してきたプロダクションシートを引き続き使用してください。
ただし、説得値がかなり高くなっていることが予想されます。
上記の「後輩アイドルの声援」のような効果のファンパワーをどこかのセッションで獲得しておくなど調整を入れておくとよいかもしれません。
【会場】
new NIPPON DOME
【目標動員人数】
2000000人
【キーパーソン】
人物:秘匿
条件:キーパーソンシーン開始時に、個性特技の判定に成功する
説得値:30
効果:ファンパワーを追加
獲得できるファンパワー:秘匿
↓↓
(開示情報)
人物:自分たち自身
条件:キーパーソンシーン開始時に、個性特技の判定に成功する
説得値:30
効果:ファンパワーを追加
獲得できるファンパワー:
・ラストコール&レスポンス/エンディングの演目で、全員のパフォーマンス値が決定した後:
パフォーマンスを行ったキャラクターはもう一度、パフォーマンスを行うことができる。このとき、メンタル減少、判定は必要ない。また、理解度のチェックを無視してシンフォニーを行ってもよい。
【オープニングフェイズ】
下記の「解散理由表」を使うなどで、解散の理由を決めるとロールプレイの参考になるかもしれません。
場面はPCたちが待つ会議室や練習室にプロデューサーが入って来るところです。
「みんな、調子はどうかな? 解散ライブも数か月後に迫ってきたけれど、今までお世話になった人たちがみんな協力してくれている。絶対に、最高のライブにしよう!」
それまでは、各自ライブの練習や仕事に励むよう伝えて、打ち合わせは終了です。
(特に具体的な内容はありませんので、セットリストを公開したりPC同士の関係性を築くために簡単なRPをする場と思ってください)
※PCを初期作成した場合、本来は自己紹介がありますが今まで苦楽を共にしトップアイドルに上り詰めたユニットという設定なので自己紹介は行いません。
【解散理由表】
なぜアイドルたちが解散するのか、フレーバーでお使いください。
ユニットとしての意見やPC一人の理由でもよいですし、全員が全員、解散する理由を持っていてもよいです。
1:達成感「辿り着きたかった景色に辿り着いた、ここが自分たちのゴールだよ」
2:実家「ごめん、家業を継ぐために帰らなきゃいけないんだ」
3:新しい道「ここだけじゃなくて、それぞれもっと可能性がたくさんあるはず!」
4:やりたいこと「本当にやりたかったことに向けて、頑張りたいの」
5:伝説「ここで解散したら、伝説のアイドルになれるのでは……!?」
6:任意
【最後の仕事表】
11:オフ/なし
12:写真集の撮影現場。記憶と記録に残る一枚を。/笑顔/才能7
13:ラストライブの演出の打ち合わせ。どんなことをやってみたいかな?/パートナープレイヤーの個性特技
14:朝のニュース番組に生出演! ラストライブの宣伝をたくさんアピール!/気配り/才能9
15:『話題の解散アイドルの秘められた才能に迫る!』グイグイ来るプロデューサーさんも今はなれっこ/才能分野よりランダム
16:クイズ番組で、最後の問題! どれだけ相手のことを知っているかな!?/パートナープレイヤーの出身分野の特技
22:昔の仕事をもう一度やってみる機会がもらえた。駆け出しのころが懐かしい。/任意の仕事表を振る。オフが出た場合は振り直し
23:サプライズで先輩芸能人たちがお祝い番組を作ってくれた! 素直な感謝を伝えよう/プレーン/属性7
24:ファンのみんなから、人気曲をアンケート! 結果を集計しよう、どれが人気かな?/属性分野よりランダム
25:衣装屋さんや演出家さん、ポスターのデザイナーと打ち合わせ。最後だから熱量もより一層。/パッション/属性8
26:自分がパーソナリティを務めるラジオ番組。ゲストにパートナープレイヤーを呼んで昔話に花が咲く。/パートナープレイヤーの属性分野の特技
33:オフ/なし
34:以前出演した番組の色んなシーンを集めた特集番組。恥ずかしいやら懐かしいやら……/キャラ「 」/キャラ7
35:スポーツバラエティ番組で二人三脚! パートナーとの絆を確かめられることに!/パートナープレイヤーの身長分野の特技
36:自分たちの辿った道を描く、短編ドラマの撮影。/演技力/才能12
44:『今だから言える! アイドルの趣味密着取材!』妙にそわそわする……。/自分が修得している趣味分野の特技
45:感謝の気持ちを込めて、プロデューサーに料理を作るドキュメンタリー。上手にできるかな。/料理/趣味6
46:地方ロケでお土産探し! 相談して決めよう、何が良いかな……。/パートナープレイヤーの個性特技
55:オフ/なし
56:雑誌の取材。アイドルとして自分たちの軌跡を語ろう。/アイドル/趣味12
66:最後だからと豪華な海外ロケ! 贅沢な気分を味わおう。/異国文化/才能2
【キーパーソンシーン】
シーン開始時、PCは全員個性特技で判定を行う。
判定に成功したPCのみこのシーンに登場することができる。
場面はラストライブのリハーサル。
(※判定に失敗したキャラクターがいた場合、自分自身の調整に手一杯で話し合いに参加できていないということにする)
全員、精一杯リハーサルに臨んでいる中、プロデューサーがやってきてPCたちに声をかける。
「お疲れ様! 調子はどうかな?」
「みんなのことだから、きっと問題なくやれていると思う」
「大丈夫かな? やりたいこと、全部やりきれそう?」
「もちろん、事務所やファンのみんな、スタッフのみんなもそうだけれど」
「なにより誰より、みんな自身がこのライブに納得できることが一番大切だから!」
「やりたいことがあったら、上に掛け合うから何でも言ってね!」
ここでキーパーソンの秘匿情報を開示します。
キーパーソンとはPCたち自身であり、このライブに納得できる演出がまだあるか、思いつけるかどうかの判定となる。
【セットリスト】
※開幕演目・最終演目以外の演目数はPCの人数分用意してください。
プロデューサーは、全員が1回ずつ開幕演目・最終演目以外の演目に出ることを伝えてください。
※演目名に具体的な内容は記載しておりません。登場するセンターPCがどんな個性特技を持ち、どんな能力値を使い、どんな演出をするのか考えてみるのが楽しいと思います。
PP「見送るファン」:スペシャル値が1下がり、ファンブル値が2上がる
前半PP:2D6
後半PP:4D6
S「デビュー曲」:ボイス/属性よりプロデューサー任意
1「輝かしい日々」:すきな能力値/個性特技
2「素敵な思い出」:すきな能力値/個性特技
(幕間)
3「大切な絆」:すきな能力値/個性特技
4「いままでありがとう」:すきな能力値/個性特技
E「ラストステージ!」:すきな能力値/アイドル
【エンディング】
リザルトフェイズ後、合計獲得ファン人数を確認します。
失敗、成功、大成功に関わらずユニットは必ず解散します。
解散後のPCたちは何をしているのか、それぞれ描写してもよいでしょう。
あるいは、十数年たった後に一夜限りの再結成ライブなんてことも考えてもよいかもしれません。
☆☆☆
こちらのシナリオは、8/1にツイッターハッシュタグ「#さよならを言いにきた」でシナリオを一斉公開しようという企画に参加させて頂いたものです。
素敵な企画のご提案、ありがとうございました。